■脱毛メニュー:人気ナンバー1の脱毛器「イーモ」ブログ:2021/12/27
幼かったムスメが大好きだったもの、
それはおいらの「耳たぶ」。
甘えたい時、眠い時、不安な時…
いつだってムスメはおいらの耳たぶを求めた。
小さく温かい指で触れられると、
とてもくすぐったかった。
それでも、何だかほんのり心地良くって、
ついついおいらの方が先に眠りこんでしまうこともしばしばあった。
ある晩のこと。
いつもムスメの右側で寝ていたおいらは、
たまたま左側で眠っていた。
ムスメが動く気配で目が覚めると、
ムスメが右側にいる夫の方に転がっていくのが目に入った。
そして夫の耳たぶを触り始めたのである。
あれ?と思った瞬間、ムスメの手がとまり、
目がはっと見開かれるのが分かった。
右、左、ときょろきょろ頭を動かすと、
あわてておいらの方に寄ってきて、
耳たぶを触り始めたのである。
ムスメは、おいらと夫をまちがえたのだ。
でも耳たぶの感触ですぐに気づいたのだろう。
安心しきったムスメの寝顔を見ながら、思わずふきだしてしまった。
ムスメに耳たぶをゆだねている時は、
なぜか母乳をあげていた時と同じ気持ちになれた。
求められる嬉しさ、お母さんとしての喜び、
無垢な優しさがじんわりと胸に広がっていく…
けれど、ムスメはおいらの耳たぶを卒業してしまった。
遠慮がちに触っているなぁと感じるようになったある晩、
触りやすくしてあげようと頭の向きを変えた時、
ムスメの指がふと離れた。
そしてそれ以来、
ムスメの指がおいらの耳たぶに触れることはなくなってしまった。
「耳たぶなんて覚えてないよ」と八才になったムスメは笑う。
それでも、おいらは決して忘れないだろう。
あの頃耳たぶに感じていた小さなぬくもりを…
ささやかな幸せの一時を…
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